“エクスペリアンは、グローバル・テクノロジー企業として、またデータと分析におけるマーケット・リーダーとして、データの力を向上させるであろうあらゆる技術を率先して導入することで、顧客や消費者に貢献しています。その一環として、オンプレミスのデータセンター、当社のコロケーション施設、その他のパブリック・クラウド企業から、いくつかのデータ・ワークロードをOracle Cloud Infrastructureに移行しました。すべての事例で、パフォーマンスを40%向上させ、コストを60%削減し、信頼性を高め、耐障害性を向上させました。”
ビジネス課題
エクスペリアンは、世界有数のグローバル情報サービス企業です。住宅や自動車の購入、子供の大学進学、新しい顧客とのつながりによるビジネスの成長など、人生のあらゆる大きな局面において、消費者や企業が安心してデータを管理できるよう支援します。44カ国、17,800人の従業員を誇るエクスペリアンは、全世界で13億人の個人および1億6600万社の企業のクレジット履歴データを管理しています。
顧客と消費者に、より迅速で、より良いサービスを提供するために同社はビジネスを進化し続けています。エクスペリアンは、テクノロジーとイノベーションを駆使して、消費者や企業からのリアルタイムのデータ需要に対応しています。これにより、いざというとき、例えば個人による財務管理や金融サービスへのアクセス、企業のより賢明な意思決定の実現や、金融機関による責任ある融資、組織によるID詐欺と犯罪の防止などのために、十分に備えることができるのです。
例えば、クレジット残高が完済されると、エクスペリアンは従来の30日間の期間を待たずに、迅速な再スコアを可能にします。情報の更新を迅速に行うには、増え続けるデータを処理するためのスケーラブルでセキュアなグローバル・データ・プラットフォームが必要です。
OCIのレイクハウスは、大きな改革をもたらすと強く信じています。まさに次世代のクラウドと言えるでしょう。より迅速な変革を可能とし、パフォーマンスの向上を可能とし、コスト削減を可能とします。そして何より、社会により大きなインパクトを与えることが可能になります。新興国において、より迅速にデータを処理し、よりスピーディに新製品を投入できます。
エクスペリアンがオラクルを選んだ理由
エクスペリアンは、膨大なデータ・パイプラインを構築し、リアルタイム・イベントや従来のリレーショナル・データベース・システムを含む大量のデータを処理するために、オープン・ソースの製品やサービスを備えた、オープン・データ・プラットフォームを必要としていました。同社は、オンプレミスのデータセンター、コロケーション施設、その他のクラウド・プロバイダに分散していたすべての重要なデータとアナリティクスを単一のレイクハウス・アーキテクチャに統一したいと考えていました。
エクスペリアンは、グローバル規模でデータをセキュアかつ迅速に処理するために、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のエンド・ツー・エンドのクラウド・スイート・サービスを選択しました。
結果
エクスペリアンは、ブラジルでの詐欺検出、コールセンター分析、財務分析、信用データなど、複数のデータワークロードをOCIのレイクハウス・アーキテクチャに移行しました。このサービスには、Oracle Exadata Cloud Service、Oracle Autonomous Data Warehouse、Object Storage、Big Data Service、Data Flow およびData Scienceが含まれます。同社では、パフォーマンスが40%向上し、コストが60%削減され、信頼性と回復力が向上しました。
SparkやHadoop上のオープン・ソース・ワークロードを、リエンジニアリングや再設計することなく、他のクラウド・プロバイダーからOCIレイクハウスに移行できたことで、コストと時間を大幅に節約できました。さらに、OCIレイクハウスへの移行におけるエクスペリアンの成功は、Oracle Cloud Lift Servicesでサポートされました。このサービスは、計画、設計、およびプロトタイピングに関するガイダンスの提供を通してお客様は即時に価値を享受することができます。
ブラジルやインドなど、大量のデータを処理する必要がありながら、他のリージョンのように資金的な余裕がない新興市場にとって、グローバルな統一プラットフォームは大きな意味を持っていました。「我々は、そのような経済の原動力となる起業家のエコシステムを変えることができます。このようなことに当初から取り組めば、10倍になって返ってきます」と、チーフ・エンタープライズ・アーキテクトのMervyn Lally氏は言います。